毛皮はいらない

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2011年1月4日火曜日

「看取るのも仕事」

2010年5月23日に行われた、「FreePetsJP」ustreamの
友森玲子さん、渡辺眞子さんの対談です。

【友森玲子さん】
愛護センターで殺処分に送られる犬猫たちを引き出し、
ご自身の経営する「Cafe Mignon」で保護・譲渡会をされていらっしゃいます。

【渡辺眞子さん】
長年殺処分問題に関わり、多数書籍を出版されていらっしゃいます。
◇オフィシャルブログ: http://www.mako-w.com/
◇毎日.JP「しっぽの気持ち」(連載)

途中、こげんたサイト管理人のmimiさんも参加、
動く(?!)mimiさんを初めて見たのもこのustでした。
こげんたちゃん事件の、当時の詳しいお話も伺えます。

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放送日から時間が経っていますが、非常に心に残る内容でしたので、掲載します。




友森さんのコメントが、非常に印象的でした。
(23:12位からの一部抜粋です)
   ↓
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センターに用事があって、帰り際に、タクシーが停まって…
あんな辺鄙な場所にタクシーで来るのって、目的は…(ひとつ)

あ、と思って、「帰らないで私待ってる」と言って、
あれが仔猫だったらもらってくから、と待っていたら、
案の定仔猫で、クマコっていう、ちょっと黒いクマっぽい顔の仔が、
胎盤がまだついてたんですよ。
他の仔はかろうじて胎盤が取れてヘソの緒だけついてて。

体重計で測ったら90g位で、うちのもうちょっと細かい体重計で、
連れてきてから測ったら、80g台だったんです。

で、育つかどうか分からないけど、
でも育つかどうか分からないから処分というのも納得いかないので、
育たないのをちょこちょこ哺乳していって、
助からないのもかわいそうなのか、どうなのか、
一時期自分の中ですごく悩んだんですけれども、

でも、自然界で、例えばハネコ…はぐれずに居たとしても、
育たない子って居るじゃないですか。
でも、その子のことを皆不幸だとは言わないから、
「とにかく息をしている限りはミルクをやってやろう」と思って、

だから、「(体重)何グラム以上なら受け入れ可能?」って聞かれた時に、
「とりあえず心臓が動いてて息をしていれば、なんでもいいですよ」
と言ったら、エーっと言われて。

持って帰る途中に死んじゃってもいいと思うんですよね。
処分機に入れて、もう人に殺されたってなるよりは、
救おうとしたけれども、あっためてたけれども、
途中で死んじゃった、ってなった方が、救われるかなって思って。
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各センターによって異なる部分もありますが、
保健所に持ち込まれた犬猫のうち、猫はほとんど猶予なく殺処分です。
一方、犬たちは、譲渡会に回す(つまりもらい手のつきそうな)犬と、
もらい手のつきそうにない犬とに選別されます。

残されるのは、もらい手のつきそうにない、病気や老いた犬たち。
保健所からの引き出しに頑張るボラさんでも、
全頭救いたいという気持ちがあっても、現状、受け入れられない。

そして、”見捨てられ”、死を待つだけの犬たち・・・

殺処分機に送られるまでの死のカウントダウン、
犬たちは本能で、絶対に分かっている。

その表情は、絶望、あきらめ、・・・
彼らは犯罪を犯してここにきたわけではありません。
人間の身勝手な都合で、彼らが邪魔になり、
この「姥捨て山」に連れて来たのです。

そう、・・・

ここに犬猫を持ち込むのは、ほとんどが、飼い主です。

「引っ越すからいらない」
「たくさん産んじゃったので飼えない」(←不妊去勢手術を怠った結果)
「言うことを聞かないからいらない」
「旅行に行くからいらない」・・・

保健所の方たちは、こうした飼い主に代わって、
何の罪もない、犠牲者である犬猫たちを殺す「尻拭い」をさせられています。


殺処分というと安楽死と思っている方もおられますが、
実際は殺処分機に二酸化炭素ガスを注入する「窒息死」です。
安楽死とは程遠い、地獄の苦しみです。

この世界の不条理を一手に引き受けて、亡くなった子たちに、
来世での幸せを願わずにはいられません。


そして、飼い主の皆さまに、今一度心に刻んで頂きたいと思います。

飼い主さんは、犬猫を家族として迎えた以上、
責任を持って愛情深く終生共に暮らし、
最後まで看取るのが、「義務」「仕事」です・・・

「そんな当たり前のこと、百も承知!」という方にも、
ぜひ、周囲で不妊去勢を行わなかったり、
無責任な飼育をしている飼い主の方がいないかどうか、
ご一考頂くきっかけとなれば幸いです。